天真爛漫60号の編集も無事に終わったことは、以前の記事でお伝えしたところです。
そのコンテンツをエキスだけ抽出した『天真爛漫2017プレ版』が発刊となりました。
すでに会員様には発送済みで、お手元に届いていることと存じます。
もしも、まだ入手されていない会員の方がいましたら、連絡ください。
当会へのメールか、お近くの役員まで声かけください。
早急にお送りいたします。
また、会員外の方にも配布しています。
希望される方は、本ブログに反応していただければ、発送についてご相談させていただきます。
『天真爛漫2017プレ版』の主な掲載内容は、本編60号で掲載の小説の冒頭版です。
今回も紺藤+ごまドレのコンビがすばらしい作品を掲載しています。
また、現役で期待の新星「どくだみ」による青春グラフティ小説も掲載。
プレ版の表紙も、そのどくだみ氏によるカラー画となっています。
(本編60号の表紙は、今年も「ごまドレ」作品です!)
本記事に載っている絵が、プレ版の表紙です。
天真爛漫60号については、1月2日新年会で配布予定です。
どうぞ、ご期待ください。
2016年12月21日水曜日
2016年12月8日木曜日
1月2日 新年会開催です!
ひと月を切りましたが、来月1月2日に新年会を開催します!
場所は昨年と同じところ。
時刻は18時からです。
皆さまのご参加のほど、お待ちしています!
さて本日のイラストは、昭和62年7月刊行の『天真爛漫10号』の表紙です。
作画は・・・私こと和田です。
題材はなんと『若草物語』です。
当時SB名作劇場で放送されていた『愛の若草物語』から取ってきたものです。
真ん中のポニーテールがジョー、左がメグ、右下がベス、中央下の背が低いのがエイミーです。
アニメを完全コピーするのではなく、テイストだけもらってオリジナルで描いています。
おかげで、超へたくそ・・・
ただ、偶然なのでしょうか、前回更新時に同じく10号の作品を使ったのですが、その次の日が『若草物語』の作者ルイザ・メイ・オルコットの生誕184年目でした。
因果を感じた私は、今回あえて恥をさらしてでも、和田版『若草物語』を掲載することとしました。
次回更新時には、会員の皆さまのお手元には『天真爛漫2017プレ版』が届いている頃と思います。
しっかりとそのネタで記事を構成したいと考えています。
どうぞご期待ください。
場所は昨年と同じところ。
時刻は18時からです。
皆さまのご参加のほど、お待ちしています!
さて本日のイラストは、昭和62年7月刊行の『天真爛漫10号』の表紙です。
作画は・・・私こと和田です。
題材はなんと『若草物語』です。
当時SB名作劇場で放送されていた『愛の若草物語』から取ってきたものです。
真ん中のポニーテールがジョー、左がメグ、右下がベス、中央下の背が低いのがエイミーです。
アニメを完全コピーするのではなく、テイストだけもらってオリジナルで描いています。
おかげで、超へたくそ・・・
ただ、偶然なのでしょうか、前回更新時に同じく10号の作品を使ったのですが、その次の日が『若草物語』の作者ルイザ・メイ・オルコットの生誕184年目でした。
因果を感じた私は、今回あえて恥をさらしてでも、和田版『若草物語』を掲載することとしました。
次回更新時には、会員の皆さまのお手元には『天真爛漫2017プレ版』が届いている頃と思います。
しっかりとそのネタで記事を構成したいと考えています。
どうぞご期待ください。
2016年11月28日月曜日
もうすぐ発刊 天真爛漫60号
もう師走も目前ですね。
来年も出します『天真爛漫』!
編集作業も無事に終了し、内容の濃いものができました!
ひとえに会員と現役様の協力の賜です。
アニバーサリー号なのですが、とくにこれと言った特集や仕掛けはありません。
50号もそうでしたけど・・・
順調に進めば1月2日の新年会での配布となります。
プレ版も発行準備を進めています。
こちらは12月初めに、会員の皆さまにお届けしたいと考えています。
どうぞ、ご期待ください!
さて、本日のイラストは、私(M和田)のものです。
左下の署名を見ていただけるとわかりますが、1987年発刊の天真爛漫10号に掲載したものです。
言いたい放題系(コラム系)の原稿の一部に使ったカットです。
今よりもずいぶん上手・・・
まあ、この当時から、この程度でしたが。
これからも過去原稿をチョイチョイ載せたいと思います。
こちらもどうぞご期待ください!
来年も出します『天真爛漫』!
編集作業も無事に終了し、内容の濃いものができました!
ひとえに会員と現役様の協力の賜です。
アニバーサリー号なのですが、とくにこれと言った特集や仕掛けはありません。
50号もそうでしたけど・・・
順調に進めば1月2日の新年会での配布となります。
プレ版も発行準備を進めています。
こちらは12月初めに、会員の皆さまにお届けしたいと考えています。
どうぞ、ご期待ください!
さて、本日のイラストは、私(M和田)のものです。
左下の署名を見ていただけるとわかりますが、1987年発刊の天真爛漫10号に掲載したものです。
言いたい放題系(コラム系)の原稿の一部に使ったカットです。
今よりもずいぶん上手・・・
まあ、この当時から、この程度でしたが。
これからも過去原稿をチョイチョイ載せたいと思います。
こちらもどうぞご期待ください!
2016年11月16日水曜日
羊雲の話(6)
最近、当ブログのヒット数が増えました。
特に前回の『羊雲の話(5)』は好評だったようです。
何度も当ブログに訪れてくれる貴重な読者の方のために、今回は羊雲の話のスペシャルを行います。
この物語の佳境は、なんと言っても主人公である村上浩子の独白シーンです。
そこまでで起こっている事象と、一見かけ離れた言葉を紡ぎます。
単純には、浮気性な男にピントのずれた台詞を呟く、イタい女子の話と感じます。
ですが、この独白シーンこそが、浩子の真骨頂なのです。
自分の心と、他人の思いを天秤にかけ、釣り合ってしまった。
その結論を見いだすために空を見上げて探したのです。
当ブログを頻繁に訪れてくれている読者様、本当にありがとうございます。
本当は公表の予定の無かった浩子の独白シーンの比較をします。
既にお気づきかもしれませんが、28年版でごまドレが描いた独白シーンに対しても、昭和62年版と平成10年版が存在します。
今回は平成10年版をご披露します。
私のカットがへたくそなのは、どうぞお許しください。
上段がごまドレ版、下が私のものです。
秘蔵中の秘蔵である、昭和62年版は、今回は控えておきます。
読者様からのご要望があれば、その時公開とします。
今後ともどうぞ当ブログをご愛読くださいますよう、お願い申し上げます。
2016年10月30日日曜日
羊雲の話(5)
久しぶりに『羊雲』の話です。
以前の記事でも記載したとおり、『羊雲』には3通りの話があります。
掲載時に全ての作品で挿絵はついていましたが、昭和61年版については扉絵(小説の表紙)がありません。
残りの2作には、物語を象徴するシーンが表紙絵として描かれています。
平成10年版では、私(和田)がカットと併せて扉絵を描いています。
最新の平成28年版のごまドレの扉絵とは、全くシーンが異なります。
描き込みだけは平成10年版の私の方が勝っているように見えますが、左上段を見ての通りごまドレ版の方が明らかにクオリティーは高いです。
ほんと、同じ作品を描いているのに・・・
ちなみに、浩子が持っているカバンのデザインが思いっ切り違います。時代を感じますね。
次号(60号)でも雲シリーズのカットをごまドレが担当しますが、情報ではまたもやすばらしいカットと扉絵だとか。
どうぞ楽しみにしていてください。
なお、『天真爛漫』60号は1月2日の新年会で配布予定です。
(上段はごまドレ版の扉絵、下段がM和田版の扉絵)
以前の記事でも記載したとおり、『羊雲』には3通りの話があります。
掲載時に全ての作品で挿絵はついていましたが、昭和61年版については扉絵(小説の表紙)がありません。
残りの2作には、物語を象徴するシーンが表紙絵として描かれています。
平成10年版では、私(和田)がカットと併せて扉絵を描いています。
最新の平成28年版のごまドレの扉絵とは、全くシーンが異なります。
描き込みだけは平成10年版の私の方が勝っているように見えますが、左上段を見ての通りごまドレ版の方が明らかにクオリティーは高いです。
ほんと、同じ作品を描いているのに・・・
ちなみに、浩子が持っているカバンのデザインが思いっ切り違います。時代を感じますね。
次号(60号)でも雲シリーズのカットをごまドレが担当しますが、情報ではまたもやすばらしいカットと扉絵だとか。
どうぞ楽しみにしていてください。
なお、『天真爛漫』60号は1月2日の新年会で配布予定です。
(上段はごまドレ版の扉絵、下段がM和田版の扉絵)
2016年10月12日水曜日
もうすぐ編集作業!
前の記事でも述べましたが、11月5日に編集作業を行います。
発刊を目指すのはもちろん『天真爛漫60号』!
小説ラインナップは既に固まっています。
当会きっての物書き紺藤氏による短編小説が2点。
情報では1点はホラー物だとか。
その挿絵をなんと来原氏が担当します。
前作でも妖しさ全開の少女(八坂野弥呼)を描いた来原氏による挿絵は楽しみです。
ゲスト小説はどくだみ氏の『バタフライ・エフェクト』。
部誌「STAND UP」に掲載されて、好評だった作品を、当会で転載します。
もちろん当会エースのごまドレッシングも新作を掲載の予定。
まだ原稿は1点物なら間に合います。
提出していただけるようでしたら、お近くの役員まで。
それと、会員以外の一般の方のフリー原稿も掲載できます。
ご希望の方は本ブログに書き込みしてください。
掲載した方には『天真爛漫60号』を必ずお届けします。
(今回の絵は来原氏。『天真爛漫59号』の裏表紙絵です)
発刊を目指すのはもちろん『天真爛漫60号』!
小説ラインナップは既に固まっています。
当会きっての物書き紺藤氏による短編小説が2点。
情報では1点はホラー物だとか。
その挿絵をなんと来原氏が担当します。
前作でも妖しさ全開の少女(八坂野弥呼)を描いた来原氏による挿絵は楽しみです。
ゲスト小説はどくだみ氏の『バタフライ・エフェクト』。
部誌「STAND UP」に掲載されて、好評だった作品を、当会で転載します。
もちろん当会エースのごまドレッシングも新作を掲載の予定。
まだ原稿は1点物なら間に合います。
提出していただけるようでしたら、お近くの役員まで。
それと、会員以外の一般の方のフリー原稿も掲載できます。
ご希望の方は本ブログに書き込みしてください。
掲載した方には『天真爛漫60号』を必ずお届けします。
(今回の絵は来原氏。『天真爛漫59号』の裏表紙絵です)
2016年9月26日月曜日
天真爛漫59号と60号
『天真爛漫59号』の総括的な話です。
久しぶりにナイスな会誌ができたのではと、私なりには満足している号です。
先号の58号が酷すぎたからかもしれません。
しかし歴代の号と見比べて、新しい世代の活躍がめざましかった点は、これまでにない部分でした。
以前から表紙を飾ってくれていた「ごまドレ」氏が正会員として、力のこもった表紙絵を提供してくれたのをはじめ、同じく「来原」氏も精力的に作品をだしてくれました。
これまで20年近く同じ顔ぶれで発行し続けてきた本誌に、新しい風が吹き込んできたのです。
本誌の発行には、いろいろと意見がありました。
紆余曲折があったのですが、それでも発行を続けてきて、よかったと感じています。
私達の原点が、ここにあるのだと再認識しました。
「ごまドレ」「来原」、これからもよろしくお願いします。
さて、ただ今『天真爛漫60号』を編集中です。
まだイラスト系や1枚原稿は間に合います。
会員の皆さま、是非とも原稿のほどお願いします。
なお、編集作業も11月5日に行います。詳しくはお近くの役員まで尋ねてください。
(イラストは『天真爛漫59号』誌中よりイラスト。作者は来原です)
久しぶりにナイスな会誌ができたのではと、私なりには満足している号です。
先号の58号が酷すぎたからかもしれません。
しかし歴代の号と見比べて、新しい世代の活躍がめざましかった点は、これまでにない部分でした。
以前から表紙を飾ってくれていた「ごまドレ」氏が正会員として、力のこもった表紙絵を提供してくれたのをはじめ、同じく「来原」氏も精力的に作品をだしてくれました。
これまで20年近く同じ顔ぶれで発行し続けてきた本誌に、新しい風が吹き込んできたのです。
本誌の発行には、いろいろと意見がありました。
紆余曲折があったのですが、それでも発行を続けてきて、よかったと感じています。
私達の原点が、ここにあるのだと再認識しました。
「ごまドレ」「来原」、これからもよろしくお願いします。
さて、ただ今『天真爛漫60号』を編集中です。
まだイラスト系や1枚原稿は間に合います。
会員の皆さま、是非とも原稿のほどお願いします。
なお、編集作業も11月5日に行います。詳しくはお近くの役員まで尋ねてください。
(イラストは『天真爛漫59号』誌中よりイラスト。作者は来原です)
2016年9月6日火曜日
漆黒の花輪(3)
前の記事より引き続きです。
先にも述べましたが、『漆黒の花輪』は「雲シリーズ」の登場人物が出ています。
「雲シリーズ」とは、紺藤氏の連作小説群のことで、天真爛漫59号では『羊雲』を掲載しています。
このシリーズの中でも、かなり頻出するキャラクターが主人公です。
作中では名前が出てこないのでハッキリとは分かりませんが、紺藤氏に取材した際に、主人公は『阿井美雪』であることを明かされています。この『阿井美雪』は、先の『羊雲』にも登場しましたし、『積乱雲』や『星祭り』では主役級の働きです。彼女が成人して選んだ職業が「私立探偵」。今回の話中でも、事件の解決を依頼された私立探偵として描かれています。
さて、もう一人の黒ずくめの少女ですが、この少女も紺藤小説の登場人物なのです。
「天真爛漫」51号および53号で掲載された『神楽伝』の準主人公「八坂野弥呼(やさかのみこ)」です。姿形はこの頃からなにも変化していません。ですが、さすがは来原氏。当時とは全く違った弥呼像を描いてくれています。妖しさは抜群、私など足下にもおよばぬ描写ぶりです。
さて、次回はいったんこの話から離れて、59号全体の話をしたいと考えています。
(イラストは『天真爛漫59号』掲載「漆黒の花輪」の挿絵、来原氏のイラストです
)
先にも述べましたが、『漆黒の花輪』は「雲シリーズ」の登場人物が出ています。
「雲シリーズ」とは、紺藤氏の連作小説群のことで、天真爛漫59号では『羊雲』を掲載しています。
このシリーズの中でも、かなり頻出するキャラクターが主人公です。
作中では名前が出てこないのでハッキリとは分かりませんが、紺藤氏に取材した際に、主人公は『阿井美雪』であることを明かされています。この『阿井美雪』は、先の『羊雲』にも登場しましたし、『積乱雲』や『星祭り』では主役級の働きです。彼女が成人して選んだ職業が「私立探偵」。今回の話中でも、事件の解決を依頼された私立探偵として描かれています。
さて、もう一人の黒ずくめの少女ですが、この少女も紺藤小説の登場人物なのです。
「天真爛漫」51号および53号で掲載された『神楽伝』の準主人公「八坂野弥呼(やさかのみこ)」です。姿形はこの頃からなにも変化していません。ですが、さすがは来原氏。当時とは全く違った弥呼像を描いてくれています。妖しさは抜群、私など足下にもおよばぬ描写ぶりです。
さて、次回はいったんこの話から離れて、59号全体の話をしたいと考えています。
(イラストは『天真爛漫59号』掲載「漆黒の花輪」の挿絵、来原氏のイラストです
)
2016年8月19日金曜日
漆黒の花輪(2)
前回からの続きです。
先にも述べましたとおり『漆黒の花輪(かりん)』は、作者の紺藤氏の今までの作風を一変させるものでした。
一人称で書かれることがほとんど無い作者で、私の記憶でも30年前に一度あったきりだと思います(たぶん『黄昏の少女たち』天真爛漫4号だと思います)。
淡々とした主人公の観察眼が、物語の情景を紡いでいます。
冷静に自分の足下の状況を判断できる割には、そうなることを予測できない主人公。おそらくは性格由来で、せっかちであわてんぼうのくせに、内側に冷静な自分を飼っているからこその行動原理。突然現れた妖しい少女にも、彼女は動ぜずに会話します。
人間とあやかしの交錯なのか、それとも人と人の闇の物語なのか。
ホラーでもサスペンスでもなく、ただ不思議な世界観の物語が語られます。
来原氏が描いたオープニングカット(小説表紙)も、その不思議感を余すところなく表現しています。
シンプルでいて、物語の芯部を絶妙に描いています、さすが来原氏。
次回もこの話でいきます。
(イラストは『天真爛漫59号』掲載 小説『漆黒の花輪(かりん)』のオープニングカット。イラストの作者は来原氏です)
先にも述べましたとおり『漆黒の花輪(かりん)』は、作者の紺藤氏の今までの作風を一変させるものでした。
一人称で書かれることがほとんど無い作者で、私の記憶でも30年前に一度あったきりだと思います(たぶん『黄昏の少女たち』天真爛漫4号だと思います)。
淡々とした主人公の観察眼が、物語の情景を紡いでいます。
冷静に自分の足下の状況を判断できる割には、そうなることを予測できない主人公。おそらくは性格由来で、せっかちであわてんぼうのくせに、内側に冷静な自分を飼っているからこその行動原理。突然現れた妖しい少女にも、彼女は動ぜずに会話します。
人間とあやかしの交錯なのか、それとも人と人の闇の物語なのか。
ホラーでもサスペンスでもなく、ただ不思議な世界観の物語が語られます。
来原氏が描いたオープニングカット(小説表紙)も、その不思議感を余すところなく表現しています。
シンプルでいて、物語の芯部を絶妙に描いています、さすが来原氏。
次回もこの話でいきます。
(イラストは『天真爛漫59号』掲載 小説『漆黒の花輪(かりん)』のオープニングカット。イラストの作者は来原氏です)
2016年8月9日火曜日
漆黒の花輪(1)
『天真爛漫』59号には、多くの小説が掲載されました。
なかでも紺藤氏は、短編ながらも2編を呈上し、変わらぬ健在ぶりをみせました。
1編は前回まで記事にしてきました『羊雲』です。
今回はもう一編の『漆黒の花輪』(しっこくのかりん)を紹介します。
この作品は紺藤にしては珍しく一人称で描かれており、事件を追う探偵らしき一人の女性に焦点が当てられています。
謎を解いていくもう一人のキーパーソンに「黒ずくめの少女」がでてきます。
この世の者なのか否なのか・・・
二人の会話を中心に、物語は展開します。
ホラーなのかサスペンスなのか。
妖しい展開にあいまった最高のイラストを提供してくれたのは来原です。
現在、当会のトップ2を競うイラストレーターです。
(左のイラストは『漆黒の花輪』に掲載された来原氏の挿絵)
物語の世界を充分に語り尽くしてくれています。
さて、次回はこの物語の中身についてもう少し深く突っ込んでみる予定です。
なかでも紺藤氏は、短編ながらも2編を呈上し、変わらぬ健在ぶりをみせました。
1編は前回まで記事にしてきました『羊雲』です。
今回はもう一編の『漆黒の花輪』(しっこくのかりん)を紹介します。
この作品は紺藤にしては珍しく一人称で描かれており、事件を追う探偵らしき一人の女性に焦点が当てられています。
謎を解いていくもう一人のキーパーソンに「黒ずくめの少女」がでてきます。
この世の者なのか否なのか・・・
二人の会話を中心に、物語は展開します。
ホラーなのかサスペンスなのか。
妖しい展開にあいまった最高のイラストを提供してくれたのは来原です。
現在、当会のトップ2を競うイラストレーターです。
(左のイラストは『漆黒の花輪』に掲載された来原氏の挿絵)
物語の世界を充分に語り尽くしてくれています。
さて、次回はこの物語の中身についてもう少し深く突っ込んでみる予定です。
2016年7月20日水曜日
羊雲の話(4)
今回も紺藤さんの作品、小説『羊雲』についての記事です。
3版にわたって、この物語の佳境は同じシーンです。
主人公の浩子が空の羊雲を見つめて独白するところです。
初版と2版では、浩子は台詞を用意していたかのように訥々と語ります。
3版では羊雲を見上げて思いついたように語ります。
一見、雲の形にかけて、人と人のつながりのあり方を説いた様な言葉です。
ですが、よく読んでみると浩子の複雑な心境が雲に投影され、刹那く語っているようにも見えます。
2版まででは、明確な台詞立てやアクションが伴いません。
3版で初めて第三の登場人物の美雪によって、浩子の揺れる感情が語られています。
そういった意味では、大改稿によって、ずいぶんと読みやすくなっているのでは、と感じました。
今回の絵は、当会主力の「ごまドレ」が『天真爛漫』59号にて発表したものです。
クライマックスにふさわしく、浩子達の青春グラフティーを鮮やかに描き出しています。
さて、次回の更新では『羊雲』を一旦離れて、同時掲載された「雲シリーズ」である『漆黒の花輪』(しっこくのかりん)について紹介します!
3版にわたって、この物語の佳境は同じシーンです。
主人公の浩子が空の羊雲を見つめて独白するところです。
初版と2版では、浩子は台詞を用意していたかのように訥々と語ります。
3版では羊雲を見上げて思いついたように語ります。
一見、雲の形にかけて、人と人のつながりのあり方を説いた様な言葉です。
ですが、よく読んでみると浩子の複雑な心境が雲に投影され、刹那く語っているようにも見えます。
2版まででは、明確な台詞立てやアクションが伴いません。
3版で初めて第三の登場人物の美雪によって、浩子の揺れる感情が語られています。
そういった意味では、大改稿によって、ずいぶんと読みやすくなっているのでは、と感じました。
今回の絵は、当会主力の「ごまドレ」が『天真爛漫』59号にて発表したものです。
クライマックスにふさわしく、浩子達の青春グラフティーを鮮やかに描き出しています。
さて、次回の更新では『羊雲』を一旦離れて、同時掲載された「雲シリーズ」である『漆黒の花輪』(しっこくのかりん)について紹介します!
2016年7月11日月曜日
羊雲の話(3)
久しぶりに羊雲の話です。
先般より記事にしている通り、この作品はリメイクされた作品で、3回目の『天真爛漫』への登場です。
著作者は紺藤さんお一人なのですが、カットは初版と第2版では私(M和田)が担当、第3版目の今回は「ごまドレ」がすばらしいカットを提供してくれています。
実は、同じシーンのカットが3通り存在しています。
ただし物語の構成上、主人公の立位置が少し違いますが・・・
一番上が、先にも紹介しました「ごまドレ」のカット。
二番目が平成10年に私が第2版で提供したカット。
一番下は昭和62年に私が初版で描いたカット。
私の歳がばれてしまいますが、年代も正直に書いています。
あぁ・・・あきらかに私のカットはおかしいです・・・撃沈
(「白さ」では勝っていますが・・・)
今回、「ごまドレ」に描き直してもらって、本当によかった。
私の黒歴史が闇に葬り去られます。
ちなみに、私のタッチは、今とは大違いです(へたなのは、同じですが)。
さて、次回も羊雲の話を続ける予定です。
先般より記事にしている通り、この作品はリメイクされた作品で、3回目の『天真爛漫』への登場です。
著作者は紺藤さんお一人なのですが、カットは初版と第2版では私(M和田)が担当、第3版目の今回は「ごまドレ」がすばらしいカットを提供してくれています。
実は、同じシーンのカットが3通り存在しています。
ただし物語の構成上、主人公の立位置が少し違いますが・・・
一番上が、先にも紹介しました「ごまドレ」のカット。
二番目が平成10年に私が第2版で提供したカット。
一番下は昭和62年に私が初版で描いたカット。
私の歳がばれてしまいますが、年代も正直に書いています。
あぁ・・・あきらかに私のカットはおかしいです・・・撃沈
(「白さ」では勝っていますが・・・)
今回、「ごまドレ」に描き直してもらって、本当によかった。
私の黒歴史が闇に葬り去られます。
ちなみに、私のタッチは、今とは大違いです(へたなのは、同じですが)。
さて、次回も羊雲の話を続ける予定です。
2016年7月4日月曜日
忘れてました!
すみません!
うっかり忘れていました。
『天真爛漫2015卒業号』が刊行されていました。
発行日は3月18日。
フルカラー版でとっても出来上がりはよいです。
私たち年寄り組が作るものより遙かに秀逸です。
内容は今年度の文芸部現役の卒業生を送るものとなっています・・・
あれ?
そうですよね、OB会で現役の卒業生を送るのはおかしいですよね。
実はこの号は、現役の卒業ではなく、本来はOBである『リキペディア』の某学校の卒業を記念して制作されるはずだった号です。
ところが、編集担当が当の本人であるリキペディアだったため、自分で自分を祝うことができず(恥ずかしかったんだね)、同年に卒業した現役にエールを送るものになったんですね。
だから私は改めてリキペディアさんに言います。
「ご卒業おめでとう! 社会人になっても頑張ってるよね!」
リキペさん、大分に戻ってきたら、また遊びましょうね・・・
※画像は『天真爛漫2015卒業号』の裏表紙で、作画はどくだみさん。
うっかり忘れていました。
『天真爛漫2015卒業号』が刊行されていました。
発行日は3月18日。
フルカラー版でとっても出来上がりはよいです。
私たち年寄り組が作るものより遙かに秀逸です。
内容は今年度の文芸部現役の卒業生を送るものとなっています・・・
あれ?
そうですよね、OB会で現役の卒業生を送るのはおかしいですよね。
実はこの号は、現役の卒業ではなく、本来はOBである『リキペディア』の某学校の卒業を記念して制作されるはずだった号です。
ところが、編集担当が当の本人であるリキペディアだったため、自分で自分を祝うことができず(恥ずかしかったんだね)、同年に卒業した現役にエールを送るものになったんですね。
だから私は改めてリキペディアさんに言います。
「ご卒業おめでとう! 社会人になっても頑張ってるよね!」
リキペさん、大分に戻ってきたら、また遊びましょうね・・・
※画像は『天真爛漫2015卒業号』の裏表紙で、作画はどくだみさん。
2016年6月14日火曜日
原稿募集!!
来年の話をすると鬼が笑うそうですが・・・
平成29年1月に『天真爛漫60号』を発刊する予定です。
原稿を募集しています。
なんでも結構、シバリや制約は殆どありません。
残念ながら、原稿料はお支払いできませんが、提出いただいた会員様には必ずしや『天真爛漫60号』をお届けします。
作品になってなくてもOKです、コメントだけでも大歓迎。
提出をご検討いただける会員様は、お近くのOBに声をかけるか、もしくは本ブログへの書き込みをお願いします。
なお〆切は①小説は8月31日まで(必ずデータで)
②その他原稿は10月1日まで(絵は生原稿でも可、お返しします)
③依頼原稿は編集作業日まで(10月中旬を予定)
以上の様になっています。
どうぞ皆様の原稿のほど、お待ちしています!
(※絵は『天真爛漫2016プレ版』の表紙)
平成29年1月に『天真爛漫60号』を発刊する予定です。
原稿を募集しています。
なんでも結構、シバリや制約は殆どありません。
残念ながら、原稿料はお支払いできませんが、提出いただいた会員様には必ずしや『天真爛漫60号』をお届けします。
作品になってなくてもOKです、コメントだけでも大歓迎。
提出をご検討いただける会員様は、お近くのOBに声をかけるか、もしくは本ブログへの書き込みをお願いします。
なお〆切は①小説は8月31日まで(必ずデータで)
②その他原稿は10月1日まで(絵は生原稿でも可、お返しします)
③依頼原稿は編集作業日まで(10月中旬を予定)
以上の様になっています。
どうぞ皆様の原稿のほど、お待ちしています!
(※絵は『天真爛漫2016プレ版』の表紙)
2016年5月31日火曜日
まつり「此処に居る」その3
一旦「羊雲」の話はおきます。
今回は、まつりの「此処に居る」の3回目です。
さて、今までの記事でも書いてきましたが、本来なら紺藤作品の挿絵を担当するθ(シータ)に、無理を承知で「此処に居る」を依頼しました。
トラブルがあって、1枚掲載できないカットがありましたが、概ね期待通りの作品が上がってきました。
θ(シータ)は、非常に設定を大切にする作家なので、自分で起こした設定画を提出されました。
もちろん、編集サイドは物語の直後に掲載し、作品に関連づけました。
θ(シータ)ならではの読み込みと、物語の解釈を交え、秀逸なカットを載せれました。
文著者とのマッチングを気にしたのですが、それをものともしないθ(シータ)には脱帽です。
今シーズンも紺藤作品は掲載の予定です。
さて、θ(シータ)は今度は誰の挿絵を描くのでしょうか。
まだ早い時期ですが、今からが楽しみです。
さてさて、会員さんに呼びかけです。
今年(来年?)も『天真爛漫』を発行します。
原稿を大募集です。
ご希望の方は、近くの役員か本ブログに書き込みをしてください。
よろしく、お待ちしています。
(カットは『天真爛漫59号』掲載の「此処に居る」設定画。もちろん、θ(シータ)
作です)
今回は、まつりの「此処に居る」の3回目です。
さて、今までの記事でも書いてきましたが、本来なら紺藤作品の挿絵を担当するθ(シータ)に、無理を承知で「此処に居る」を依頼しました。
トラブルがあって、1枚掲載できないカットがありましたが、概ね期待通りの作品が上がってきました。
θ(シータ)は、非常に設定を大切にする作家なので、自分で起こした設定画を提出されました。
もちろん、編集サイドは物語の直後に掲載し、作品に関連づけました。
θ(シータ)ならではの読み込みと、物語の解釈を交え、秀逸なカットを載せれました。
文著者とのマッチングを気にしたのですが、それをものともしないθ(シータ)には脱帽です。
今シーズンも紺藤作品は掲載の予定です。
さて、θ(シータ)は今度は誰の挿絵を描くのでしょうか。
まだ早い時期ですが、今からが楽しみです。
さてさて、会員さんに呼びかけです。
今年(来年?)も『天真爛漫』を発行します。
原稿を大募集です。
ご希望の方は、近くの役員か本ブログに書き込みをしてください。
よろしく、お待ちしています。
(カットは『天真爛漫59号』掲載の「此処に居る」設定画。もちろん、θ(シータ)
作です)
2016年5月10日火曜日
羊雲の話(2)
更新に間が開きましたが、紺藤良古氏の『羊雲』について話をしていきます。
前回の記事でも書きましたが、この作品が『天真爛漫』に掲載されるのは3回目です。
初版および2版とは大きくシチュエーションが変更されており、主人公の浩子と笠原の立ち位置が反対になっています。
大筋のストーリーは、ほとんど同じなのですが、追いかける方と待ち受ける方とが入れ替わっているのです。
ストーリーの根幹を揺るがす大改稿なのですが、他の作品との整合も取れていて、かつこれまでの『羊雲』の世界観を変更することなく物語が成立しています。
阿井美雪もこの物語での登場を果たしており、まさに雲シリーズの再構成となっています。
雲シリーズについては、実に16年ぶりの掲載なのですが、まさにその代表作であり原点的な作品をリニューアルしているところは、オールドファンとして嬉しい限りです。
・・・実は、同号に巻末掲載されている『漆黒の花輪』も、雲シリーズなんです。この件は、後日行う予定です。
もうひとつ、ついでですが、紺藤氏が雲シリーズを執筆しているため「絵里シリーズ」が休載になっています。こちらの物語も完結に向かって進めてほしいのですが・・・
(※イラストは、ごまドレッシング。『天真爛漫59号』掲載『羊雲』の扉絵です)
前回の記事でも書きましたが、この作品が『天真爛漫』に掲載されるのは3回目です。
初版および2版とは大きくシチュエーションが変更されており、主人公の浩子と笠原の立ち位置が反対になっています。
大筋のストーリーは、ほとんど同じなのですが、追いかける方と待ち受ける方とが入れ替わっているのです。
ストーリーの根幹を揺るがす大改稿なのですが、他の作品との整合も取れていて、かつこれまでの『羊雲』の世界観を変更することなく物語が成立しています。
阿井美雪もこの物語での登場を果たしており、まさに雲シリーズの再構成となっています。
雲シリーズについては、実に16年ぶりの掲載なのですが、まさにその代表作であり原点的な作品をリニューアルしているところは、オールドファンとして嬉しい限りです。
・・・実は、同号に巻末掲載されている『漆黒の花輪』も、雲シリーズなんです。この件は、後日行う予定です。
もうひとつ、ついでですが、紺藤氏が雲シリーズを執筆しているため「絵里シリーズ」が休載になっています。こちらの物語も完結に向かって進めてほしいのですが・・・
(※イラストは、ごまドレッシング。『天真爛漫59号』掲載『羊雲』の扉絵です)
2016年5月9日月曜日
2016年2月25日木曜日
羊雲の話(1)
今回よりしばらくは紺藤良古氏の『羊雲』について話していきます。
ここで語るのは、もちろん『天真爛漫』59号に掲載された短編小説の『羊雲』のことです。
この『羊雲』については、過去に2回ほど『天真爛漫』に掲載されています。
初出は1987年(昭和62年)7月20日刊行の10号です。当時は誤植が多く、文章としておかしな箇所が多かったのを憶えています。2版目は1998年(平成10年)9月12日刊行の『天真爛漫Novels』に掲載されています。これは基本的に初出版の誤植修正のみです。
両作品とも挿絵は私が担当しました。2版目で挿絵はさすがにリファインしていますが、作品世界の図化としては、初出の方ができはよかったと、当時も今も反省しています。
そして今回2016年1月2日刊行59号に再登場なのですが、なんと!作品自体が大きく改稿されています。さらにカットを私に代わって新進気鋭の「ごまドレッシング」が担当。ノリに乗った「ごまドレ」の筆が、主人公の浩子に命を吹き込み直しています。
さて次回は改稿された新『羊雲』の中味について斬り込んでいきます!
※カットは『天真爛漫』59号『羊雲』より、もちろん「ごまドレ」作です!
ここで語るのは、もちろん『天真爛漫』59号に掲載された短編小説の『羊雲』のことです。
この『羊雲』については、過去に2回ほど『天真爛漫』に掲載されています。
初出は1987年(昭和62年)7月20日刊行の10号です。当時は誤植が多く、文章としておかしな箇所が多かったのを憶えています。2版目は1998年(平成10年)9月12日刊行の『天真爛漫Novels』に掲載されています。これは基本的に初出版の誤植修正のみです。
両作品とも挿絵は私が担当しました。2版目で挿絵はさすがにリファインしていますが、作品世界の図化としては、初出の方ができはよかったと、当時も今も反省しています。
そして今回2016年1月2日刊行59号に再登場なのですが、なんと!作品自体が大きく改稿されています。さらにカットを私に代わって新進気鋭の「ごまドレッシング」が担当。ノリに乗った「ごまドレ」の筆が、主人公の浩子に命を吹き込み直しています。
さて次回は改稿された新『羊雲』の中味について斬り込んでいきます!
※カットは『天真爛漫』59号『羊雲』より、もちろん「ごまドレ」作です!
2016年2月12日金曜日
まつり「此処に居る」その2
さて前回に続き、まつり作の「此処に居る」についてです。
この物語は、当初から短編読み切りを意識して作られたものです。
ですので当然キャスティングが2名と少ないです。
主人公は感受性の強い普通の女子高生。『天真爛漫59号』で公開している初稿バージョンでは、陸上部という設定です。
一方、もう一人の登場人物は正体不明の存在。一応、女子高生の姿をしていますが、超常現象的な人物です。
この二人の爽やかで鮮やかな高校生ならでわのやりとりが本作の柱です。
ただ・・・この組立てが当会の年配組に厳しい論をさせてしまいました、非常に丁寧に作り込まれた良作なのですが。
前回も記事にしましたが、手法が昭和50年代~60年代にかけて多用されたものです。
日常に入り込むファンタジー・・・コバルトや朝日ソノラマを中心に大ブームを巻き起こしたのは、年配組の青春期です。マンガでも同じような設定で多くの作品が排出された時期です。
今の若い方々には「変わった」手法でも、年寄りにとってはそうではない。
当会の年齢層が幅広くなった証拠です。
さてさて、次回はこの流れのまま別の作品に切り込みます。
(※カットはθ:シータで本作中より)
この物語は、当初から短編読み切りを意識して作られたものです。
ですので当然キャスティングが2名と少ないです。
主人公は感受性の強い普通の女子高生。『天真爛漫59号』で公開している初稿バージョンでは、陸上部という設定です。
一方、もう一人の登場人物は正体不明の存在。一応、女子高生の姿をしていますが、超常現象的な人物です。
この二人の爽やかで鮮やかな高校生ならでわのやりとりが本作の柱です。
ただ・・・この組立てが当会の年配組に厳しい論をさせてしまいました、非常に丁寧に作り込まれた良作なのですが。
前回も記事にしましたが、手法が昭和50年代~60年代にかけて多用されたものです。
日常に入り込むファンタジー・・・コバルトや朝日ソノラマを中心に大ブームを巻き起こしたのは、年配組の青春期です。マンガでも同じような設定で多くの作品が排出された時期です。
今の若い方々には「変わった」手法でも、年寄りにとってはそうではない。
当会の年齢層が幅広くなった証拠です。
さてさて、次回はこの流れのまま別の作品に切り込みます。
(※カットはθ:シータで本作中より)
2016年1月29日金曜日
まつり「此処に居る」その1
なんとか今年も発刊できた『天真爛漫』59号ですが、短編小説を4編ほど載せる充実ぶりです。
しばらくの間はそれぞれの作品にスポットを当てて記事を掲載していきます。
初回は「此処に居る」です。
作者は「まつり」現役の学生です。
彼自身、本作は2回ほど改稿しているのですが、そのうちの初稿を今回掲載しています。
思い入れの深い作品らしく、各改稿ともに極小規模な改変で、基本のディティールは変わっていません。
原稿用紙換算枚数は7枚程度の短編で、女子高校生と屋上に居る不思議な存在との刹那的邂逅劇です。
毎号とも紺藤作品を手掛けているθ(シータ)が挿絵と扉絵を担当しています。
作者の若い感性が爽やかに流れる作品ですが、当会会員の講評では意外と厳しく評価されています。
鮮やかすぎる絵画的な作品の作りこみは、近年のリーダビリティー主義の小説群とは一線を画すのですが、手法的には昭和50年代に流行ったもののため、壮年層には厳しく見られたというところだと思います。
次回も本作についての記事を掲載します。
※画像は扉絵
しばらくの間はそれぞれの作品にスポットを当てて記事を掲載していきます。
初回は「此処に居る」です。
作者は「まつり」現役の学生です。
彼自身、本作は2回ほど改稿しているのですが、そのうちの初稿を今回掲載しています。
思い入れの深い作品らしく、各改稿ともに極小規模な改変で、基本のディティールは変わっていません。
原稿用紙換算枚数は7枚程度の短編で、女子高校生と屋上に居る不思議な存在との刹那的邂逅劇です。
毎号とも紺藤作品を手掛けているθ(シータ)が挿絵と扉絵を担当しています。
作者の若い感性が爽やかに流れる作品ですが、当会会員の講評では意外と厳しく評価されています。
鮮やかすぎる絵画的な作品の作りこみは、近年のリーダビリティー主義の小説群とは一線を画すのですが、手法的には昭和50年代に流行ったもののため、壮年層には厳しく見られたというところだと思います。
次回も本作についての記事を掲載します。
※画像は扉絵
2016年1月13日水曜日
天真爛漫59号を発刊しました!
既にご存じの会員様もおられますが、今年も会誌を発刊しました!
『天真爛漫59号』です。
表紙は5号連続で「ごまドレッシング」が担当。
小説も短編ではありますが4編が掲載されています。
目玉はなんといっても4コマ漫画の『ひびさく』。
とにかく内容の濃ゆい号となっています。
次回の更新からは作品の紹介をしていくつもりです。
どうぞご期待ください。
※まだお手元に『天真爛漫59号』が届いていない会員様がおられましたら、お近くの役員か当ブログへの書き込みをしてください。無償でお届けします。
また、会員様以外でご要望の方がおられましたら、とりあえず当ブログに書き込んでください。別途メール等での連絡を経て送料程度のご負担でお届けします。
『天真爛漫59号』です。
表紙は5号連続で「ごまドレッシング」が担当。
小説も短編ではありますが4編が掲載されています。
目玉はなんといっても4コマ漫画の『ひびさく』。
とにかく内容の濃ゆい号となっています。
次回の更新からは作品の紹介をしていくつもりです。
どうぞご期待ください。
※まだお手元に『天真爛漫59号』が届いていない会員様がおられましたら、お近くの役員か当ブログへの書き込みをしてください。無償でお届けします。
また、会員様以外でご要望の方がおられましたら、とりあえず当ブログに書き込んでください。別途メール等での連絡を経て送料程度のご負担でお届けします。
2016年1月4日月曜日
天真爛漫2016プレ版を発刊!!
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