更新に間が開きましたが、紺藤良古氏の『羊雲』について話をしていきます。
前回の記事でも書きましたが、この作品が『天真爛漫』に掲載されるのは3回目です。
初版および2版とは大きくシチュエーションが変更されており、主人公の浩子と笠原の立ち位置が反対になっています。
大筋のストーリーは、ほとんど同じなのですが、追いかける方と待ち受ける方とが入れ替わっているのです。
ストーリーの根幹を揺るがす大改稿なのですが、他の作品との整合も取れていて、かつこれまでの『羊雲』の世界観を変更することなく物語が成立しています。
阿井美雪もこの物語での登場を果たしており、まさに雲シリーズの再構成となっています。
雲シリーズについては、実に16年ぶりの掲載なのですが、まさにその代表作であり原点的な作品をリニューアルしているところは、オールドファンとして嬉しい限りです。
・・・実は、同号に巻末掲載されている『漆黒の花輪』も、雲シリーズなんです。この件は、後日行う予定です。
もうひとつ、ついでですが、紺藤氏が雲シリーズを執筆しているため「絵里シリーズ」が休載になっています。こちらの物語も完結に向かって進めてほしいのですが・・・
(※イラストは、ごまドレッシング。『天真爛漫59号』掲載『羊雲』の扉絵です)
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