先に述べたとおり本編『空と海と雪』は「弥呼」の活躍を描いたホラー小説です。「呪い」にフォーカスした物語で『因果応報』という仏教的テーマが根底にあります。ですが『罪と償い』についても語る現世的なテーマも併せ持つ作品です。
前作『漆黒の花輪』や初出作の『死送花-yuri-』とは異なり、どのような術を使いどのように呪いを治めたのかは明記されていません。オムニバス短編掲載であったため、本作のみならず各編で謎の多い物語となっています。時系列や年代も明かされておらず、同じシリーズと認識できない内容も多々見受けられます。
上のイラストはθ(シータ)による作中挿絵です。
次回も『空と海と雪』について語ります。
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