2023年4月24日月曜日

『最後の審判』について(1)

 今回から『天真爛漫62号』に掲載された小説『最後の審判』について話していきます。

『最後の審判』は、当会随一の作家「紺藤良古」が執筆したものです。作中挿絵と扉絵をθ(シータ)が担当しています。この組み合わせは前号からの引き続きとなっています。作品も「神楽・弥呼シリーズ」の正当続編です。

 前作『空と海と雪』とは趣向が異なり、劇は弥呼のもとを訪れた訳あり老人と弥呼の姉である神楽の二人劇で進みます。ホラー調は控えめで、どちらかというと神楽の心情劇の様相を醸しています。ラストシーンで老人と入れ替わるように弥呼が登場し、一気にホラー調に様変わりします。このあたりが作品の読みどころとなっていますね。

 上で述べたとおり、久しぶりに「神楽」が登場します。52号『神楽伝奇譚』、53号『神楽伝少抄』以来の登場ですが、今回は巫女服を着ており、なにやら大人びた様子です。弥呼も前号の夏服からいつもの真黒な制服に戻っています。

 上は扉絵になります(絵:θ)

 次回も『最後の審判』について語ります。

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