2016年2月12日金曜日

まつり「此処に居る」その2

さて前回に続き、まつり作の「此処に居る」についてです。
この物語は、当初から短編読み切りを意識して作られたものです。
ですので当然キャスティングが2名と少ないです。
主人公は感受性の強い普通の女子高生。『天真爛漫59号』で公開している初稿バージョンでは、陸上部という設定です。
一方、もう一人の登場人物は正体不明の存在。一応、女子高生の姿をしていますが、超常現象的な人物です。
この二人の爽やかで鮮やかな高校生ならでわのやりとりが本作の柱です。
ただ・・・この組立てが当会の年配組に厳しい論をさせてしまいました、非常に丁寧に作り込まれた良作なのですが。
前回も記事にしましたが、手法が昭和50年代~60年代にかけて多用されたものです。
日常に入り込むファンタジー・・・コバルトや朝日ソノラマを中心に大ブームを巻き起こしたのは、年配組の青春期です。マンガでも同じような設定で多くの作品が排出された時期です。
今の若い方々には「変わった」手法でも、年寄りにとってはそうではない。
当会の年齢層が幅広くなった証拠です。
さてさて、次回はこの流れのまま別の作品に切り込みます。
(※カットはθ:シータで本作中より)

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