2013年3月12日火曜日

美しきアルルカンの話(6)

今回の記事は、前回に引き続き『美しきアルルカンは・・・』の著者である「紺堂」さんのコメントです。

【紺堂さんのコメント】
『美しきアルルカンは・・・』は、ご存じの通り『不思議の国のEris』の正統な続編です。
なのでこれまでの慣習通り、長いサブタイトルが付いています。
今回は『ずっと黄昏に居たい彼女』です。
実はこれは、渚の心情をそのまま表したものです。
むろん劇中では、彼女はこの台詞を言いませんし、直喩的に行動もしません。
これは、作者である私が仕掛けたエニグマなのです。
作画を依頼したθ(シータ)さんは、一発で見抜きました。
正直言って、かなり驚きました。
私が依頼した渚の闇の顔は、バラライカでした。
ですがθ(シータ)さんは「渚に無くてバラライカにあるものは信念、その反対は覚悟」といって、一度起こしたラフスケを没にしています。
そうなんです、渚はバラライカのように信念を持って闇の世界に飛び込んだわけではないのです。
彼女はまだ、その中間の「黄昏」に居たいと願っているのです。
渚はフライフェイスにはなれない、なぜならロックだから・・・
あぁ、すみません。今回の作品は『ブラックラグーン』へのオマージュをこめた作品でもあるのです。

*****
さて、次回から再度私(M和田)がナビゲートする『美しきアルルカン』の世界です。
おたのしみに!
《上の挿絵は『美しきアルルカンは・・・』本文より
下の挿絵は、残念ながら没となった渚のラフスケ
いずれもθ(シータ)さん画です》

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