2023年5月16日火曜日

62号掲載作品について


 62号にもイラストが数点掲載されています。ここでは内1点の来原さんのイラストについて紹介します(左が掲載されたイラスト)。

 来原さんは若手エースとして当会主力で活躍されています。現役時代からもいろいろなことにチャレンジしており、非常に意欲的に作品を掲載されてきました。

 タッチは独特のふんわりとしたもので、観る者を癒やすような作風です。今号でもその画調は遺憾なく発揮されており、62号の内扉を飾るものとなっています。ちょっと「おやじギャグ」も炸裂していますが、そこはご愛敬で。

 この号では他にも「θ(シータ)」「ごまドレッシング」「M和田」がイラストを寄せてくれています。

 私(M和田)のネット環境の問題で、次回の更新まで2週間ほどの間隔をいただきます。

次回更新からはいよいよ本号のメイン作品『夏の真ん中』について述べて行きます!

2023年5月8日月曜日

『最後の審判』(3)

 

 再び『天真爛漫62号』に掲載された小説『最後の審判』について話します。

『最後の審判』は、当会随一の作家「紺藤良古」が執筆したもので、作中挿絵と扉絵をθ(シータ)が担当しています。「神楽・弥呼シリーズ」の正当続編です。

 以前も語ったかもしれませんが、本シリーズは過去に6作、今作を含め7作が『天真爛漫』に掲載されています。これらを通して読むと、少し不思議な設定が見えます。そこで作品名を並べ、主人公二人の様子を整理してみました。

1作目 45号掲載『死送花-yuri-』神楽⇒登場無 弥呼⇒女性とのみ表記

2作目 47号  『雪女狩り』神楽⇒登場無 弥呼⇒黒い少女

3作目 52号  『神楽伝奇譚』神楽⇒女子高生 弥呼⇒女子中生

4作目 53号  『神楽伝少抄』神楽⇒女子高生 弥呼⇒女子中生

5作目 59号  『漆黒の花輪』神楽⇒登場無 弥呼⇒制服の少女

6作目 61号  『空と海と雪』神楽⇒登場無 弥呼⇒制服の少女

7作目(今作)62号『最後の審判』神楽⇒若い女性 弥呼⇒制服の少女

 神楽は登場回数が3回と少ないものの、3・4作目と7作目の間で些かの成長が見て取れます(作中挿絵でも神楽は大人になっています)。ところが弥呼においては、少女(女子中生ぐらい)のままです。作品時系列がはっきりしていないため、主人公達のどの時点での話なのかも不明です。このことについて、当会のエースである来原さんから「スターシステムですか」と言われたことがあります。私も作品を通して読んでみて、そう思っていました。ところが・・・

 次号(67号)にて、これらの謎を解く作品を掲載するとの報が作者の紺藤さんよりありました。この「謎多き設定」について、解説されるのでしょうか? まだまだ発刊は先ですが、次号を楽しみにしたいと思います。

 上は成長した神楽が描かれた作中挿絵です(絵:θ)。

 次回は62号掲載のイラストについて紹介します。

2023年5月1日月曜日

『いつかのセッション』(4)

 今回は『いつかのセッション』に戻って話をします。

 本作の著者は「紺藤良古」ですが、作中挿絵および扉絵は「ごまドレッシング」に担当してもらっています。このコンビは「平成雲シリーズ」が始まった59号掲載『羊雲』以来、3作目となります。

 本作の扉絵については、編集の過程で「ごまドレッシング」さんの作業を軽減するために私がコンテを起こしています。この手法は前作『まちぶせ』でも行っています。その際に私が渡したコンテが左上段のものとなります。左から「浩子」「淑子」「美雪」と並んだ高校生時代のワンシーンを扉絵にしています。まあ、いつものとおりですが、私のコンテは絵になっていない酷いものなのですが「ごまドレッシング」さんによって素晴らしい扉絵に変化しています(左下段)。

 窓の外はコンテでは「積乱雲」と「飛行機雲」になっていますが、扉絵では「羊雲」になっています。これは「ごまドレッシング」さんが59号『羊雲』をモチーフしたものです。私はと言いますと・・・私の思い描いたイメージについては、今後更新予定の62号掲載『夏の真ん中』で深く語りたいと思います。


 連休中ですので少し間を空けて、次回は連休明けに話を『最後の審判』に戻します。