再び『天真爛漫62号』に掲載された小説『最後の審判』について話します。
『最後の審判』は、当会随一の作家「紺藤良古」が執筆したもので、作中挿絵と扉絵をθ(シータ)が担当しています。「神楽・弥呼シリーズ」の正当続編です。
以前も語ったかもしれませんが、本シリーズは過去に6作、今作を含め7作が『天真爛漫』に掲載されています。これらを通して読むと、少し不思議な設定が見えます。そこで作品名を並べ、主人公二人の様子を整理してみました。
1作目 45号掲載『死送花-yuri-』神楽⇒登場無 弥呼⇒女性とのみ表記
2作目 47号 『雪女狩り』神楽⇒登場無 弥呼⇒黒い少女
3作目 52号 『神楽伝奇譚』神楽⇒女子高生 弥呼⇒女子中生
4作目 53号 『神楽伝少抄』神楽⇒女子高生 弥呼⇒女子中生
5作目 59号 『漆黒の花輪』神楽⇒登場無 弥呼⇒制服の少女
6作目 61号 『空と海と雪』神楽⇒登場無 弥呼⇒制服の少女
7作目(今作)62号『最後の審判』神楽⇒若い女性 弥呼⇒制服の少女
神楽は登場回数が3回と少ないものの、3・4作目と7作目の間で些かの成長が見て取れます(作中挿絵でも神楽は大人になっています)。ところが弥呼においては、少女(女子中生ぐらい)のままです。作品時系列がはっきりしていないため、主人公達のどの時点での話なのかも不明です。このことについて、当会のエースである来原さんから「スターシステムですか」と言われたことがあります。私も作品を通して読んでみて、そう思っていました。ところが・・・
次号(67号)にて、これらの謎を解く作品を掲載するとの報が作者の紺藤さんよりありました。この「謎多き設定」について、解説されるのでしょうか? まだまだ発刊は先ですが、次号を楽しみにしたいと思います。
上は成長した神楽が描かれた作中挿絵です(絵:θ)。
次回は62号掲載のイラストについて紹介します。