2013年3月20日水曜日

美しきアルルカンの話(7)

今作『美しきアルルカンは・・・』の挿絵なのですが、前作『偉大なる哲学者は笑顔を絶やさない』から引き続きでθ(シータ)さんにお願いしました。同じ挿絵画家のため、登場人物の描写に差がなく、すんなりと各キャラクターを受け入れられます。ですが、そのまた前作『絵里シリーズ』の元祖とも言うべき『不思議の国のEris』においては、挿絵は倍尾氏が担当しました。作風が全く違うのですが、倍尾氏がキャラクターをほとんど描かなかったため、『偉大なる哲学者』のθ(シータ)さんのキャラデザが定着しています。
さてθ(シータ)さんですが、この作品群の挿絵にとどまらず、いろいろな作品を数多く発表しています。ここのところは少ないのですが、以前は『天真爛漫』の表紙を多く手がけています。竹本泉先生や小山田いく先生の影響を強く受けた画風ですが、未だに進化を続けているすばらしい作家さんです。彼の作品集でもできれば、結構いいものができるのではと思っています。
さて『美しきアルルカン』の話ですが、数えて7回まできました。(絵里の話でも数度とりあげましたが・・・)残り3回程度で、連載終了しようと考えています。当会主催者との約束で、この話が終われば、このブログの更新も私(M和田)の手から離れます。
もし、当ブログの読者の方で、まだまだ引き続き更新をしてという声があるようでしたら、是非ともその声を書き込みしていただけないでしょうか。
ブログを観て頂いている方の声で、後押ししてもらえれば、更新延長もあります。
ぜひとも、書き込みを!

2013年3月12日火曜日

美しきアルルカンの話(6)

今回の記事は、前回に引き続き『美しきアルルカンは・・・』の著者である「紺堂」さんのコメントです。

【紺堂さんのコメント】
『美しきアルルカンは・・・』は、ご存じの通り『不思議の国のEris』の正統な続編です。
なのでこれまでの慣習通り、長いサブタイトルが付いています。
今回は『ずっと黄昏に居たい彼女』です。
実はこれは、渚の心情をそのまま表したものです。
むろん劇中では、彼女はこの台詞を言いませんし、直喩的に行動もしません。
これは、作者である私が仕掛けたエニグマなのです。
作画を依頼したθ(シータ)さんは、一発で見抜きました。
正直言って、かなり驚きました。
私が依頼した渚の闇の顔は、バラライカでした。
ですがθ(シータ)さんは「渚に無くてバラライカにあるものは信念、その反対は覚悟」といって、一度起こしたラフスケを没にしています。
そうなんです、渚はバラライカのように信念を持って闇の世界に飛び込んだわけではないのです。
彼女はまだ、その中間の「黄昏」に居たいと願っているのです。
渚はフライフェイスにはなれない、なぜならロックだから・・・
あぁ、すみません。今回の作品は『ブラックラグーン』へのオマージュをこめた作品でもあるのです。

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さて、次回から再度私(M和田)がナビゲートする『美しきアルルカン』の世界です。
おたのしみに!
《上の挿絵は『美しきアルルカンは・・・』本文より
下の挿絵は、残念ながら没となった渚のラフスケ
いずれもθ(シータ)さん画です》