2012年8月27日月曜日

丹波鈴さんと小林はやきさん(1)

当会の会誌『天真爛漫』54号では、近年希に見る名作小説が2編掲載されました。
丹波鈴(たんばりん)さんの「ヒーローは不敵に笑う」と
小林はやきさんの「満ちては欠ける」です。
ふたりの作風は非常に対照的です。
丹波鈴さんは一言で表せば「やわらかい」作風で、題材もごく身近に設け、読者の共感を得やすい作り方をしています。
対して小林はやきさんは「鋭く切れる」作風で、奥深い主題を設定し、独特のスピード感で物語を紡ぎます。
読み比べると、どちらも佳作で、物語が作り出す世界に即座に引き込まれてしまいます。
このふたりの作品は『天真爛漫』に掲載されるだけではもったいなく、編者である当会はおふたりに各賞への投稿を勧めたほどです。
今回のカットは、丹波鈴さんの「ヒーローは不敵に笑う」に使ったものです。
この作品の世界観は私ごときで表現できるものではないのですが、表紙絵も含め数枚を『天真爛漫』54号で掲載しています。
もし、丹波鈴さんや小林はやきさんの作品を読んでみたいと思われる方がいましたら、当会へのメルアドか近くの役員までお声かけ下さい。
会員様には無料で、非会員様にも送料のみで『天真爛漫』54号をお送りします。
次回の更新は、この話の続きする予定です。

2012年8月20日月曜日

LSTPについて(10)

『ロスタイムスリーパープロジェクト』通称LSTPについては、「天真爛漫」55号で完結していることは既にお知らせ済みですが、私(M和田)のカットについては、最終回分をここでアップします。
別に出し惜しみをしていたわけではないのですが、長かったLSTPの記事の最後を飾ることに奇しくもなってしまいました。私のカットは、初回から終始同じ人物を描き続けています。ですが、そこは私の画力の無さで、どれ一つとっても似ていません・・ていうか、ほぼ別キャラです。毎回投稿していて情けなかったのですが、まぁこれが私の実力です。ついで言うと描き方もすっかりコンピューター化されていて、おかげでトーンで濃淡をつけることが出来なくなっています。イラスト描きとしては失格ですね。ですが、そんな私のカットにも文句言わず作品を完成させてくれた仲路さんには感謝です。
さて、記事の方では一応LSTPシリーズは今回で一段落です。新しい動き(続編とか)がないかぎりは次は無いと思います。
LSTPについて、興味のある方は、是非とも当サークルまで連絡下さい。
会員様には、無料で完全版が収録されている「天真爛漫」55号を送付します。
そうでない方にも送料のみで送ります。
詳しくは当会へのメールか、お近くの役員までお問い合わせ下さい。

2012年8月6日月曜日

LSTPについて(9)

前回の記事で『ロスタイムスリーパープロジェクト』が「天真爛漫55号」で完結していることはお伝え済みですが、カット担当者の思い入れ等について書いてみます。
まずは、私ことM和田ですが、カット自体は計5枚とも同じキャラクターを描いたつもりでした。
ところが、毎号ごとに見事にバラバラで、自分のデッサン力の無さを痛感したところです。
たてのんさんについては、私が取材したところ、非常にチャレンジ的な作品だったと伺いました。
本来は模写をほとんどしない「たてのん」さんが、今回はひたすら模写に徹していたことは、たしかにチャレンジだったと思います。
たてのんさんが、白黒の漫画技法を駆使し、非常に映える作品を出してきたのに対して、M和田はあきらかにコンピューターに頼った貧弱画法で、結果ボロボロの作品となってしまいました。
来年1月には『天真爛漫56号』が発刊の予定です。
その時、またたてのんさんと競演できれば幸いです。
(上のカットは、最終話総集編のたてのんさんのカットです)