2011年2月14日月曜日

絵里のお話(6)

以前のブログで、絵里のお話である『偉大なる哲学者達は笑顔を絶やさない~ずっと其処にいたい僕たち』のなかでは「現在の生活で欠かせない或るもの」があり、挿絵と本文がアンバランスになっていると紹介したところです。
今回は、この或るものの答えを話します。
読者の方は、既にお気付きでしょうからズバリ言えば「携帯電話」です。
初出で丸木戸さんが書かれた『不思議の国のEriS』は、平成9年ですから、携帯電話はまだ一部の大人の使う物であり、高校生は専ら「ポケットベル」が主流でした。
本作『偉大なる哲学者達は・・・』においては、平成18年が連載第1回目でしたので、すでに高校生にとっても携帯電話は必需品に近く、物語のなかに登場してもおかしくなかったと思われます。
もちろん、文著者の紺藤さんは「前作を引き継ぐにあたり、時代背景を大きく錯誤することは難しい・・・」というコメントをいただいています。物語が、同じ時間軸上の話であれば、続編は当然時代考証をし、同じ背景を引き継ぐというのは、続編書きの定石です。
最近では、その定石を無視する続編を発表する作家も多いですので、紺藤さんにもその当たり突っ込んで聞いてみましたら「時代考証を無視するのは、確かに難しいが、本編でのアイテムの拠出判定はそれ以外にあります」との回答でした。
・・・これは、いったいどんな謎が?
次回はこの辺りを中心に、話をしていきます。

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